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奇跡的にクリスマスイブを大好きな片思いの人と過ごせることになりました。
その当日の様子を記します。
今も昔も、あんなに甘く切ない思いはそう簡単にはできません。
あのキラキラと眩しい時間は、今となっては宝物です。
クリスマスイブの待ち合わせ
クリスマスイブまでの毎日はドキドキとワクワクでいっぱいだった。
勉強しながらも、当日のことを想像すると心臓の脈が早くなってため息をついては机に顔を突っ伏した。
着ていく服、履いていくブーツ、髪型、持って行くバッグなど当日まで悩みに悩んでいた。
そしていよいよクリスマスイブ当日。JR新宿駅東口で待ち合わせ。
現れた淳平くんはやっぱり格好良くてドキドキした。
見ているだけでウットリしてしまうくらい、私の目には輝いて見えた。
「よっ!」という手のジェスチャーで挨拶を交わす淳平くん。
私も照れながら右手を少し挙げた。
「行こうか」と淳平くんが言い、2人で歩き始めた。
お昼を食べて映画を見て、本屋に行き、CDショップへ行き、カフェで一休み。
服屋へ行き、雑貨屋を巡ったりすごく楽しい時間だった。
街並みはイルミネーションで埋め尽くされていて、夢を見ているかのように幸せな時間だった。
私と淳平くんも周りから見たらカップルに見えるのかな?
そう思うと気はずかしい感じがした。
そして私の淳平くんに対する気持ちは更に加速して大きくなっていった。
でも楽しい時間はあっという間に過ぎる。
もっと一緒にいたい・・・。
でも帰らなくちゃ。
帰りは特にどちらからというわけではなくなく無言の時間が多かった。
そして淳平くんが先に口を開いた。
「ミクさん、スノボとかやる?」
「やったことないよ!私運動神経良くないし」
「俺スノボ時々やるんだけど、一緒に行かない?近場でも良いけど、少し遠出してさ。すごい早起きしてもらうようだけど」
「うん!行きたいな」
「他にも色々一緒に、さ」
「うん」
この会話が私には最高のクリスマスプレゼント。
これって期待して良いの?
私、淳平くんの恋愛対象に入ってる?
淳平くん、あなたのことがどうしようもなく大好きです。
そう何度も何度も心の中で叫んでいた。
最高の片思いの真っ只中。
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