前回の話では、メル友のジュン君と花火大会に行くことになりました。
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初めて会うメル友。
約束してから花火大会まで1ヶ月近くあった気がします。
それまでの心境など、過去の日記を見て思い出しながら書きます。
花火大会までの1ヶ月にしたこと
ジュン君と会うことが決まってからというもの、完全に私の心は期待と不安で埋め尽くされていた。
実は物陰にジュン君が隠れていて、待ち合わせ場所にジュン君が現れなかったらどうしよう。
こっそり見られた後、ガッカリされていなくなってしまうかもしれない。
きちんと対面できたとしても、花火も見ずに帰ってしまうかもしれない。
そうなった時はどう立ち直れば良いんだろう・・・。
色々な考えが頭をグルグル回る。
でも考えていても仕方がない!
今できることを今やるしかない!
まずは夏休み前の学校のテストに集中。
そして、空いた時間にオシャレの研究だ。
私は校則の厳しい高校に通っていたため、化粧などはもちろん許されていない。
そのため、化粧の仕方はおろか化粧品についても全く詳しくなかった。
アルバイトも禁止されていたため、自分の自由になるお金は親からもらうお小遣いだけ。
なので、化粧品を集めるのにも限度があった。
休日に化粧をしているという友達に教えてもらい、毛穴を隠せるパウダーとリップグロス、良い香りのコロンを用意した記憶がある。
若者特有のニキビが出来ていた時期だったので、隠すのに必死だった。
ファッション雑誌を読み漁っては研究を重ねた。
それっぽい服装を、自分が持っている服に置き換えて何を着ていくかひたすら考えた。
髪型についても同様。
私は天然パーマのため、思うようにストンと髪がまとまらない。
ヘアアイロンをものすごく練習して、どうにか抑え込む練習を繰り返した。
花火大会までの1ヶ月はとにかく忙しかった。
テスト勉強と美容の勉強。
大変ではあったけれど、どこかワクワクもしてものすごく充実した時間でもあった。
そしていよいよテストも終わり、花火大会の日を迎えることとなる。
ちなみに、花火大会のことを親に伝えたかと言うと伝えていない。
メル友の存在も言ってないし、メル友に会うなんて言語道断だと言われることが目に見えていた。
だから高校の友達の名前を借りた。
そして友達にも口裏合わせをお願いした。
高校の友達(女子校だったので女の子しかいない)は私の親に信頼されていたため、仲間内複数人で花火大会に行くと伝えた。
嘘をついてでも行きたかったから。
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