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【高校生の恋愛:淳平くん③】花火大会までに全力で取り組んだこと

4.高校生の恋
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前回の話では、メル友のジュン君と花火大会に行くことになりました。

◎前回のお話はこちら

初めて会うメル友。

 

約束してから花火大会まで1ヶ月近くあった気がします。

 

それまでの心境など、過去の日記を見て思い出しながら書きます。

 

花火大会までの1ヶ月にしたこと

ジュン君と会うことが決まってからというもの、完全に私の心は期待と不安で埋め尽くされていた。

 

実は物陰にジュン君が隠れていて、待ち合わせ場所にジュン君が現れなかったらどうしよう。

こっそり見られた後、ガッカリされていなくなってしまうかもしれない。

 

きちんと対面できたとしても、花火も見ずに帰ってしまうかもしれない。

 

そうなった時はどう立ち直れば良いんだろう・・・。

 

色々な考えが頭をグルグル回る。

 

 

でも考えていても仕方がない!

今できることを今やるしかない!

 

 

まずは夏休み前の学校のテストに集中。

そして、空いた時間にオシャレの研究だ。

 

 

私は校則の厳しい高校に通っていたため、化粧などはもちろん許されていない。

そのため、化粧の仕方はおろか化粧品についても全く詳しくなかった。

 

アルバイトも禁止されていたため、自分の自由になるお金は親からもらうお小遣いだけ。

 

なので、化粧品を集めるのにも限度があった。

 

 

休日に化粧をしているという友達に教えてもらい、毛穴を隠せるパウダーとリップグロス、良い香りのコロンを用意した記憶がある。

 

若者特有のニキビが出来ていた時期だったので、隠すのに必死だった。

 

 

ファッション雑誌を読み漁っては研究を重ねた。

それっぽい服装を、自分が持っている服に置き換えて何を着ていくかひたすら考えた。

 

 

髪型についても同様。

私は天然パーマのため、思うようにストンと髪がまとまらない。

ヘアアイロンをものすごく練習して、どうにか抑え込む練習を繰り返した。

 

 

花火大会までの1ヶ月はとにかく忙しかった。

 

テスト勉強と美容の勉強。

 

大変ではあったけれど、どこかワクワクもしてものすごく充実した時間でもあった。

 

 

そしていよいよテストも終わり、花火大会の日を迎えることとなる。

 

 

ちなみに、花火大会のことを親に伝えたかと言うと伝えていない。

 

メル友の存在も言ってないし、メル友に会うなんて言語道断だと言われることが目に見えていた。

 

だから高校の友達の名前を借りた。

そして友達にも口裏合わせをお願いした。

 

高校の友達(女子校だったので女の子しかいない)は私の親に信頼されていたため、仲間内複数人で花火大会に行くと伝えた。

 

嘘をついてでも行きたかったから。

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