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中学三年生の決意

3.中学生の恋
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4月を迎え、中学三年生となった。

 

悲しいことに高田くんとはクラスが離れた。

 

中学生活最後の思い出には、高校受験だけが残ることとなった。

 

私のすべての気力の源

けれど私にはホワイトデーの思い出があった。

 

だからそれだけで、どんな困難も乗り越えて行ける気がしていた。

 

そしてその思いの通り、どんな困難も抜けていった。

 

受験生であるがゆえの、塾通いや塾の夏休み・冬休み合宿、土日の特訓授業。

 

周囲からのプレッシャー。

 

休日に開催される試験の数々。

 

 

どれも大変で肉体的・精神的にそれなりに苦労もしたけれど、全てはあのホワイトデーの思い出が、私の活力の源となっていた。

 

 

そしてそれは別のエネルギーをも引き出してくれていた。

 

 

 

私と高田くんの受験が終わったら、この思いを直接高田くんに伝えようということ。

 

私の第一希望の高校は女子校で、高田くんの第一希望の高校は男子校。

 

お互いが晴れて第一希望に受かれば、全く別々の道を歩くことになり接点は無くなる。

 

そうなる前に、伝えなければ。

 

そして、告白の前に私のやるべきことは、受験を無事に終わらせること。

 

 

そこに向かって、ひたすら走り続けた。

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