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淳平くんとの再会を果たした私の気持ちは更に大きく加速していきました。
こんな気持ちになるのは人生で初めて。
もう何をしていても淳平くんのことを考えてしまっていました。
どうしようもないくらい好きになってしまった私がとった行動です。
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生まれて初めての告白
淳平くんのことが好きになりすぎて自分の中だけでは抱えきれなくなった私はある決心をした。
直接淳平くんに思いを伝えること。
ものすごく緊張するけれど、伝えずにはいられないくらい好きになってしまった自分がいた。
直接伝える勇気は無いし、メールで告白をしようか?
と何度も何度も考えたけれど、送って返事が来なかったときのことを考えるとものすごくモヤモヤが残るな。。。と思い、電話で伝えることにした。
電話したのは2回目に会った3日後。
家の中では家族もいるし電話できる雰囲気では無かったので、親にはコンビニに行くと嘘をついて外へ出た。
時刻は夕方の18時過ぎ。
何度もPHSを持って淳平くんの電話番号を表示させては消して・・・を繰り返した。
告白を決心したものの、最後の発信ボタンをなかなか押せない。
夕方の気温のせいか緊張のせいか、肌寒く少し手足は震えていた。
できるだけ人通りも車通りも少ない道を選んで進んだところで立ち止まると、深呼吸をして発信ボタンを押した。
「プルルルル・・・プルルルル・・・」
淳平くんは電話に出なかった。
諦めて終了ボタンを押してため息をつくとメールが来た。
淳平くん:「電話に出られなくてごめん。何かあった?」
私:「伝えたいことがあるから電話で話しても良いかな?」
淳平くん:「今電車だから降りたらメールするね」
そして10分くらい経ったあと
淳平くん:「遅くなってごめんね!もう大丈夫だよ」
そして私はもう一度電話をした。
すぐに淳平くんは電話に出た。
淳平くん:「どうしたん?珍しいね、何かあった?」
淳平くんの声を聞いただけで涙が出そうになった。
・・・どうしよう、好きすぎる・・・。
私:「突然ごめんね。どうしても伝えたいことがあって。私、淳平くんのことが好きになりました。ただそれを伝えたくて。」
伝えようと想像してた言葉はもっとたくさんあったのに、絞り出せた言葉はこれだけだった。
そして想像してたよりも緊張が大きく、喋れはしたものの声はずっと震えていた。
そして言い切ったとき、泣けて泣けて仕方なかった。
これまでの人生で一番緊張した瞬間だった。
こんな緊張感は味わったことがない感覚だった。
そんな状態の私をよそに、淳平くんの声は返ってきた。
淳平くん:「えっと、、、突然でビックリした。実はミクさんに会った次の日に一つ上の先輩に告白されてOKしたところなんだ。だからゴメン」
私:「ああ、そうなんだ。うん、そうだよね。聞いてくれてありがとう。気持ちを伝えられただけで十分」
淳平くん:「ううん、ごめんなさい。ありがとう」
そう言って電話を切った。
よく考えてみればそうだよな。
あんな素敵な青年がフリーでいるはずが無いもんな〜。
振られたことは悲しいけれど、告白できたことに少しだけ達成感も感じられた。
私の人生初の告白はこうして幕を閉じた。
すぐに気持ちの整理は難しいけれど、少しずつ前を向こうと思った。
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