4.高校生の恋

幸せいっぱいの花火大会

目安時間 6分

前回の続きです。

 

私は人生初の一目惚れをしました。

 

しかもメル友で会ったばかりの相手。

 

素性も知らないし、今思えばすごく怖いけど、当時はそんなことがどうでもよくなるくらいポワポワしていた。

一つ年下の淳平君との花火大会

「それじゃあ、行きますか!」

 

そう言って動き出すきっかけをくれたのは、一つ年下のジュンペイ君だった。

 

あまりにもタイプの人が目の前に現れた私は完全に言葉を失った。

 

芸能人で言うなら誰だろう??

溝端淳平くんに似た雰囲気を持っていた。

(今思えば偶然、名前の漢字も一緒だわ)

 

話しながら、花火大会の会場まで20分くらい歩き続けた気がする。

 

途中、コンビニでお茶を買って行った。

 

 

 

ジュンペイ君はメル友に会うのは初めてだと言った。

そしてものすごく緊張しているとも言っていた。

来てくれないかと思ってた とも言っていた。

 

私は緊張しすぎて、全然話せなかった気がする。

 

言葉に詰まってしまって、質問されたことに答えるのが精いっぱいだった。

 

 

花火会場に着くと大量の人で溢れていた。

座る場所は河原の土手しか空いていなかった。

 

 

ジュンペイ君は「敷物とか用意してなくてごめんね」と言いながら、何かのチラシを手渡してくれた。

「良かったらこれを敷いて座って」と。

 

そういう小さな優しさに胸がキュンとなった。

 

 

見る場所を確保できたら、ジュンペイ君は軽食を買ってくると言ってリュックサックを置いて屋台へ走って行った。

そして打ち上げ花火が始まる直前になって戻ってきた。

 

「すごい人で、ミクさん見つけられないかと思った!」

 

そう爽やかに笑う姿がたまらなく眩しかった。

 

その後に打ちあがる花火はとてもきれいだったけれど、私はただひだすら、花火に照らされるジュンペイ君の横顔に見とれていた。

 

『この瞬間を一生覚えていよう』

 

そう誓いながら、人生で初めて味わう幸せな空気に酔いしれていた。

 

 

 

無情にも花火の時間はずっと続いてくれない。

あっという間に終わりの時間になった。

 

もうジュンペイ君とさよならするのが寂しくて、スピードをゆるめて歩くと

それにジュンペイ君も合わせてくれた。

 

 

 

ふと誕生日の話になった。

実は、花火大会の翌日が私の誕生日だったのだ。

 

それを伝えるとジュンペイ君は焦って、「早く言ってよ~!明日じゃんか。」とワタワタしていた。

そして手に何かを持つと、私に差し出した。

 

「これあげる」

 

「え?」

 

てのひらで受けとると、そこにはジュンペイ君が付けていたシルバーリングがあった。

 

 

「!!!」

 

「男物のデザインで悪いけど、一応シルバーだからさ!」

 

悪いから断ったけれど、受け取るように言われた。

 

私は天にも昇りそうな気分だった。

こんな嬉しいことってない!

まるで夢を見ているかのよう。

 

指輪は大きくて、私の中指か親指にはめるとちょうど良かった。

 

駅では混雑のあまり入場規制がかかったりと、人にもまれて疲れていたはずなのに

ジュンペイ君と近くにいられることが嬉しすぎて私は無敵だった。

 

 

 

駅のホームではお互いに反対方向の電車に乗る。

これが最後なのか、また次があるのか。

お互いにそういう内容には触れずにさよならとなった。

 

 

それじゃあ、今日はありがとう!

おやすみなさい。

 

そう言って、私とジュンペイ君は別れた。

 

 

そしてその日から私の恋心は大きく動き出したのだった。

 

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