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モヤモヤしだした私の心

5.大学生の恋
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私はゆっくり自分たちのペースで付き合っていければ良いと思っていたけれど、直志くんはそうでは無かった。

ある時それが爆発する。

感情を爆発させた直志くん

大学の近くで学科の飲み会があり、帰る方向が同じである私たちは一緒に電車に乗った。

当然、電車組には他にも同じ学科の子がたくさんいた。

普段、友達といる時はフラットな関係でいたい私。
いくら彼氏が一緒にいたとしても、他の友達と同じような距離感でいたかった。

けれどその日の直志くんは違った。

他の人がいても手を繋いで離さなかった。
周りの友達もその様子に驚いて苦笑いをしている子もいた。

突然のことに、私は気恥ずかしさと直志くんへの若干の嫌悪感で手を振りほどこうとしたが、いくら手を離そうとしても強く繋がれた手は離れなかった。

私たちが乗り換える駅に着いて別の電車に乗り換えても手は離されなかった。

私は肩にかけたカバンの紐が、肩からずり落ちて直したいのに手を離されることは無かった。

おかげで肘部分でカバンを持つことになり、ものすごく腕がプルプルして疲れたことだけは覚えている。

3つ目に乗り換える電車は本数があまり無かった。
なので30分くらい駅のホームで待ってなくてはいけなかった。

そこで直志くんはポツリポツリと話し出した。

お酒の勢いもあるのだろうけど、本音が解放されたのが分かった。

「今日はうちに泊まって行って欲しい」

私

無理だよ。お互い実家だし、私は家に帰る。

すると繋がれた手にギュッと力が込められた。

「なんで?泊まってよ。実家とか関係ないじゃん」

私

イヤ、関係なくないでしょ?どうしたの、何かおかしいよ。

「もっとオレと居たいって思わないの?いつも手を繋ぐのもオレから、2人の関係だって全然先に進まないじゃん!周りのヤツらでこんなカップルいないよ?」

この発言で私の中で何かがプツンと切れた。

私

はぁ?周りは周りでウチらはうちらでしょ?

「今日は絶対に帰るから」

とだけ伝えると、それから1時間くらい無言を貫いた。

そして直志くんは半泣きになりながら、何でだよ〜とブツブツ言っていた。

お酒のせいかもしれないけど、こんな感じでは付き合っていけない。
私は心底嫌になってしまい、一気に気持ちが引いてしまった。

そしてそれから結論を出すまでのスピードはものすごく早かったと思う。

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